REFLECT

永久機関に足を踏み入れてしまった。

まさかおフランスに行くことになろうとは思っていなかったパリ遠征

ミュージカル『刀剣乱舞』 阿津賀志山異聞2018 巴里を観劇しにパリへパリってきた遠征の記録。 ※公演の感想はありません

 

発表の段階では行かないはずが、なんの天の配剤かその時期休みを取れる部署に異動になり折角なので行こうかなと。というか内示が出たとき最初に思ったのが「パリ行けるのでは…?」だった時点でそれはそれで正しいオタクの姿(?)なのかもしれない。流司くんを追って海外へ行くのは上海(幕末天狼傳)、台湾のファンイベに続いて3回目。海外だからどうこうというのはなく、単純に仕事の休みが取れるか取れないかが基準です。(でもパリは怖い印象があったので出来ればヨーロッパでも別の国がよかった。)

JTBオフィシャルツアー特典のクリエイタートークショーは興味あったけれど、金銭的な理由で個人手配にしました。関空⇔パリのエールフランス直行便航空券と劇場隣のホテル(Le Meridien Etoile)3泊セットで19万弱。(JTBのオフィシャルツアーはカテ1のチケット代含めて298,000円。加えて燃油サーチャージや一人部屋などが別途かかるので10万以上個人手配より高くなる)ちなみに航空券買うとき関空エールフランス直行便とセントレアからのフィンエアー乗り継ぎの2択で迷いました。マリメッコグッズ欲しかった…

 

7月13日(金)

関空10:00発の便なので空港近くのホテルに前泊です。というか荷物のパッキングがぐだぐだで夜はコンビニであれこれ買い足し、搭乗前には変換プラグを買っていた(フランスはCタイプ)。でもおかげで機内でスマホ充電できたからまあいっか。

機体整備か調整かなにかで1時間くらい遅れて離陸。行きはほとんど寝てました。暗闇の中CAさんからほ~れ、いるか?って感じで差し出されたアイスバーを暗闇の中食べて美味しかったけど謎のタイミング。

 

現地時刻の16:30ごろパリシャルル・ド・ゴール空港に到着。風の影響で着陸のやり直しに15分くらいかかったのかな。入国審査官さんにいきなり「元気ですかー!!」って猪木されたので「元気です。」って日本語トークでスタンプぽーんと押してもらいフランス入国。フランスってこんなフレンドリーなお国柄だったろうかと困惑。

 

空港からホテルまではバス「Le Bus Direct」1時間くらいでパリ市内へ。バスの中はFree WiFi使えるし、ホテル前がバス停(Porte Maillot)なのでとても楽でした。(往復31€。乗り場近くの券売機でクレカ決済)

ホテルにチェックインして荷物を置いたら、凱旋門まで歩く途中にあったお店で夜食用のクロワッサンを水を購入し、そのまま21時から日本で予約していったツアーに参加。(25€)

www.veltra.com

さすがに初めての国で到着日の夜一人出歩くのは無謀かなと。22時くらいに漸く辺りが暗くなり2階建てバスの座席で肌寒い…と震えつつパリの有名どころをひととおり網羅してくれました。エッフェル塔シャンパンフラッシュが光り始めた瞬間は思わず歓声を上げたほど綺麗でした。

23時過ぎに凱旋門にて解散となりメトロに乗ってホテルに戻ります。なんか出発前に散々危険だー、どこの紛争地の話だってくらい注意喚起がまわってきてたけど、滞在中何事もなくメトロ使ってました。(最初に10枚回数券を買った)

ホテルはエアコン・バスタブ・冷蔵庫があり、一応バスとトイレは別、歯ブラシ以外のアメニティーが揃っていました。眺望は望めない部屋だったけど快適に過ごせて良かったです。舞台遠征、特に海外遠征のときはマチソワ間に休憩できて夜公演終わりに歩いて帰れる立地が必須条件ですね。31時間くらいあった長ーい13日の金曜が終わり、ばたり就寝。

 

7月14日(土)

この日は朝からルーブル美術館へ。フランスの「Le 14 Juillet」のため入館無料なのです。朝9時の開館少し前に並んでわりとすんなり中に入れました。

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モナリザ、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケアイン・ガザル像など。美術館内をぐるぐる彷徨い階段を上ったり下りたりで思ったよりも長居してしまった。軍事パレードの飛行機がガンガン上空を通過していく音を聞きつつ、美術館内のカフェでパンとコーヒーでひと休み。(パレードは結局見ていないです)

美術館を後にしてパレ・ロワイヤルへ。正直フランスで一番行きたかった場所かもしれない。フレンチロックミュージカル「1789 バスティーユの恋人たち」の影響です。そもそも私のフランスについてなけなしの知識はベルばらと1789、凱旋門レミゼノートルダムドパリと、すべてミュージカルから得たものです…。あともう一人の推している役者がフランスと少し縁があるくらいでしょうか。パレ・ロワイヤルを鼻歌混じりで歩き、そのままパッサージュをいくつか巡ってお腹が空いたので適当に入りやすそうなお店へ。

レストランはレシートによると「La Pointe Drouot」というお店だったようです。鶏肉と野菜の煮込み、ワイン、デザートにクリームブリュレ(27.2€)全部美味しかった!!クリームブリュレはほろ苦くてちょうどよい甘さでごちそうさまでした!

ランチの後は「オランジュリー美術館」へ。炎天下の中を歩いて並んで焦げました暑い。(でも帰国後の日本の灼熱に比べたら普通の夏の暑さ。)美術館の中で速攻ペットボトルの水を買い私はevianの味が苦手ということに気付くのでした。Volvicは好き。ぐるりと見渡せばモネの「睡蓮」という空間、そのために作られた空間はとても素敵でした。

それからさらにシテ島へ移動して「サント・シャペル」と「ノートルダム大聖堂」へ。ステンドグラスや天井装飾を口開けてさぞかし間抜けな顔で見上げていたことでしょう…。なにかを祈らずにはいられない荘厳な雰囲気に、北園くんの目のことをお祈りしました。

アイスクリームを食べつつ、セーヌ川の方へふらふらと歩きバトビュスという水上バスに乗ってみました。1日乗り放題チケットだからというわけでなく、単純に降りるタイミングを間違え2時間近くただセーヌ川の景色を眺めていました。川は落ち着く…。

セーヌ川に沈む夕日。21時過ぎくらいの写真です。川に架かる橋は色んなデザインというか建築で見ていて楽しかったなあ。その後ホテルに戻り23時からの花火ショーはホテルから少し歩いたエッフェル塔の見える場所で見ました。今夏の初花火!

 

7月15日(日)

この日のテーマは高いところへゆきたい。ということでサクレ・クール寺院凱旋門からパリの街並みを眺めるというコースです。いろいろな観光スポットが祝日・日曜・W杯優勝で閉鎖していたり、予約していないので一番上の塔やドームに登れなかったりしました。ここは絶対に外せない!行きたい!というところは下調べ大切だなあと思います。行き当たりばったりでもそれはそれで楽しいからいいのですが。

 

凱旋門からエッフェル塔を望む。

この日のランチはTwitterで声掛けしていた方のランチ会に混ぜていただき、その後パリ公演マチネ・ソワレ観劇。ソワレカテコで加州くんからW杯フランス優勝「おめでと、ブラボー」の挨拶がありました。

収録カメラが入ることについて日本語はご了承くださいなのに、英語は(仏語も?)貴方の素敵な笑顔を残すチャンスですっていうのとても文化的なギャップを感じますね。終演後劇場を出ると劇場周辺もひどい騒ぎで前日の14日よりもヒャッハー加減が凄まじかった…。

 

7月16日(月)

帰国するこの日は凱旋門近くのPublicis Drugstoreに行くと、前夜の騒ぎでガラスが割られ棚も荒らされクローズしてるじゃないですか。お土産と生理用品買いに来た私、焦る。コンビニさえあれば…。海外行くときは色々煩わしいのでずらしていくのですが、今回は完全に予定外だったため足りない。結局ホテル近くの薬局で購入できましたがパリ市内での最後の買い物が生理用品って完全に馬鹿です。シャンゼリゼ通りはハロウィン明けの渋谷スクランブル交差点みたいなゴミの散乱ぷりでした。渋谷の方は想像ですがそれほど違わないのでは。

ホテルに戻り、慌ててスーツケースに荷物を詰め込み空港行きのバス乗り場へ行ったものの、バスが来ない。私、焦る。空港からの到着は2便来たのに空港行きが来ない。痺れを切らした人たちが続々タクシーやミニバスに乗り合わせていくなか、私は往復チケットを買っていたので待ってしまいました。こういうときの判断って難しいなあと思います。結局遅れてきたバスに乗って空港についたときは既に出発2時間前を切っていたので私、焦る。空港へ向かうバスの中でオンラインチェックインをしてスーツケースも自分でバーコードをピコっとしてタグを付けるバッゲージドロップして(いつも空港のカウンターでチェックインするので初体験)搭乗始まるころにゲート到着してどうやら無事に帰れそうだと心底ほっとしました。

オランダ上空が混み合っているとかで、帰りの飛行機も1時間ほど遅れて離陸。機長さんの挨拶が仏、英語に続いて日本語もあり、Let's Go!さあ、いきましょう!の言葉が愛らしかったです。 帰りは映画を何本か見てほとんど起きてましたが長時間フライトは身体がきついので、もう遠くに行くのは嫌だなあと長時間フライトする度に思います。(そして忘れたころにきっとまた乗る)

帰国便の機内食豚肉カレー。

 

(予算とWiFi事情など)

航空券とホテル宿泊を除きパリで使ったお金(食事、交通、入館料、お土産等)は300€くらい。支払いはほぼカードなので、現金を90€日本から持っていきましたが使いきれませんでした。旅行というより観劇が目的、観光はおまけというビンボー節約海外遠征なのでこのくらいで満足度とも釣り合いとれて良かったかなと思います。唯一、国立自然史博物館は行きたかったけれどスケジュールの都合で断念しました。食事や飛行機とかグレードを上げればその分より快適に、評価の高いものを味わえるとは思いますがまあ優先順位は人それぞれ。上記以外に使ったお金は舞台チケット代と旅行保険、国内空港までの交通費、前泊代で全部かな。

あ、メトロで前を歩いていたお兄さんがフランスパンをそのまま地面に落とし(袋には入っていない)、拾った姿を見てああフランスだなと思ったのを今思い出しました。

ホテルや空港などWiFiエリアは多いけれどポケGoしたりグーグルマップ見たり調べ物しながら街歩きするので世界データ定額を2日間(48時間)使用しています。海外WiFiレンタルは使ったことない。